平和な朝のはじまり
朝はまだ平和でした。
いつものようにシャガの蕾を見て、ひらくのを楽しみにしたり、昨夜からの雨で弱っているシャガを切花にしようかなど考えていました。
シャガの季節は終わりつつあり、もう今日ひらく蕾は2つしかありません。

葉の裏にニトベミノガ
ふと、シャガ近くの葉っぱの穴から、何かがチラチラと動いているのが見えました。


めくってみると、ミノムシがくっついています。このクリエイティブに、葉っぱなどを組み合わせた小さなおうちを作るのはーーそう、「ニトベミノガ」の幼虫です。

この幼虫は6月ごろ成虫になります。成長とともに段々とミノを大きく改築していきます。
思いがけない出会いにちょっと嬉しくなりました。何をどうくっつけるのか、それに個性が表れるため色々なデザインのミノを楽しみに見ているのです。
そうこうしているうちに、強めの雨が降り出しました。
一旦やんだタイミングで、先程ひらき始めた2つのシャガを見に行くと、ひとつはグッタリうなだれ、ひとつは空を見上げて花弁をひらいていました。

そのため、グッタリしている方のシャガを切花にし、屋内に入れることにしました。思いっきりひらいている花は元気なので、そのままひらかせてあげようという思いです。

先ほどの大雨はどこへやら、急に日差しが出てきました。
カナヘビも出てきて、ひなたぼっこを始めました。
急なひどい雷雨と強風、そして”ひょう”
ところが、また黒い雲が空を覆い始めたのです。そしてあっという間に、また激しい雨が降り始めました。
しかしさっきと違って、ガラスにパラパラと何かが当たる音がします。
30分は続いたでしょうか。荒天がおさまりました。
庭の様子をガラス越しに見たところ、残してきた今朝ひらいたシャガの姿が見えません。
グッタリして見えないだけかな、と少し不安になりながら急ぎサンダルを履いて降りてみました。
すると、あった場所には何も見えません。それどころか、一帯にあったシャガも一つ残らず消えています。
地面を見ると、葉っぱの下に白い塊がたくさん落ちているのが分かりました。それは最初、プラスチックのようなものかと思いました。
ところが、それは”ひょう”だったのです。


ご存知でしょうか。
”ひょう”と”あられ”の違い。5mm未満なら”あられ”、5mm以上は”ひょう”なのです。
ずいぶんとたくさんの”ひょう”が降ったようでした。
そのため、庭の植物はひどい目に遭っていました。



シャガはふわふわとしているので、何かが当たっても柳に風、のようなものかと思っていたら、違いました。思いっきり、ちぎれてしまっていたのです…。
今朝咲いたシャガは上記の写真よりももっとひどく、もうバラバラになって見る影もありません。
本当に悲しかったです…。少し前に咲いたばかりなのに。摘んでおけばよかったと激しく後悔しました。しかし、こんなことになるなど、予想もできませんでした。
ちなみに花が終わって閉じてしまっているものは、直撃を避けられたためか、ちぎれてはいませんでした。
ニトベミノガのミノムシはと言えば、どこへやら…もはやどの葉っぱかもわかりません。
”ひょう”はほんの短い時間だったけれど、庭の景色を一変させました。
こうして、今年のシャガの季節は突然の終焉を迎えることとなってしまったのでした。
