【閲覧注意】山中の県道で見たアナグマのロードキルと”40キロ”

【閲覧注意】山中の県道で見たアナグマのロードキルと”40キロ”

※本記事には野生動物の交通事故(ロードキル)に関する画像が含まれます。配慮のため画像にはぼかし加工を施しています。

山でのロードキル

7月下旬の夕刻、ある山中を突っ切る県道の坂を登っていた時、道路上で車にひかれてしまったアナグマを発見しました。

このあたりは山深い地域で、夜間は野生動物の飛び出しが多いと予想される場所でもあります。

アナグマにはたくさんのハエがたかっていましたが、まだ腐ってはおらず、とはいえ近寄ると異臭がありました。外傷も見当たらないので、おそらく昨夜か早朝あたりに轢かれたと思われます。この暑さなので、数日も経とうものなら、この程度では済まないと想像されました。

撮影のため、少し上の広くなったエリアへ車を移動しました。そのさらに上には軽トラが停まっていました。

そして記録および、自然活動家の方へ渡す資料のため撮影していました。すると軽トラが下りてきて、私の近くで停まりました。

車窓を開けたおじさんは黒く陽に灼けた、気の良さそうな人でした。私は会釈し、アナグマの死骸があることを伝えると、どれどれ、とおじさんは車を降りました。

おじさんは依頼により、近くで草刈りをしていたとのこと。ちょうど時刻は17時を過ぎた頃。仕事を終え、帰宅の途に着くところだったようです。

死骸を見ると、
「これは大きいな。明日はこの辺りの草刈りをするから、ここにあると困る」
と言いました。

私は、スカベンジャーが夜のうちに処理するかもしれない、と思いました。

スカベンジャーとは…

動物の死体や腐肉を主な食べ物とする生物のことです。
主にカラスやキツネ、タヌキもそれに含まれます。自然界で残された有機物を素早く消費し、生態系のサイクルや物質循環をスムーズに回す重要な役割(掃除屋)を担っています。

私はスカベンジャーの”仕事”を考慮し、
「もしかすると、明日までには何かが食べてくれるかもしれない」
と提案してみました。

おじさんは、なるほどと言った様子で、少し思案しました。しかし、やはり処理しよう、と言いました。それも一理あります。なぜならいなくなっていれば良いですが、もし残ったままだと翌朝の状態がもっと厄介であろうことは想像に難くありません。

おじさんは車に戻り、農用ホーク(フォークの大きくなったような道具)を持ってきました。そしてアナグマを下からすくい、道路脇の山の藪へザッと投げました。

「こりゃ重い、よう太っとる」

少しだけおじさんが、よろけたほどにアナグマは重そうでした。

「何キロぐらいありそうでしょうか」
「40キロはあると思うで」

かわいそうに、アナグマはしっかり食べてしっかり体を作ってきたのに、人間のスピード車によって命を落としてしまったのでした。

帰り際おじさんは私に、
「見つけてくれてありがとな〜、助かったよ」
と笑顔でお礼を言ってくれ、山を下って行きました。自分の自然活動により、思わぬお役立ちができたようです。

山や田舎における夜間の運転時に気を付けるポイント

夜間のドライブでは、野生動物にとっても人間にとってもお互いに危険が潜んでいます。山間部や車通りの少ない夜道では、あらためてスピードを控えめにして運転したいところです。

ここは坂だったので余計にスピードが出たのでしょう。ちなみに警察の父に言わせると、こういう山では速度40キロを超えて出さない方が良いそうです。知り合いが夜の山道にて鹿にぶつかり、車をかなり壊してしまったそうで、そのとき「40キロ以上出しとったんじゃろ」と言っていました。

私はゆっくり走ることにより、イノシシの親子・キツネが道路を横切るところや、鹿やキジが慌てて立ち去るところを見ることができています。今後も何も轢きたくありません。気を引き締めていきたいです。

あと、夜の山道を通る際は音楽を大きめに流して、動物に車が通ることを知らせるようにしています。音楽を爆音で聴ける上、動物も守れる一石二鳥です。ご参考になれば幸い(←生きものたちにとっても)です。

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